俺だけのもの

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「つるのさーんっ」 つるのさんにハートを飛ばしながら近づいていったスザンヌ。本名、山本さえ。 俺の彼女。 の、はずなんだけど。 最近なんだかやたらとつるのさんにベッタリ。理由がわかったら苦労しないんだけど、俺やっぱりバカみたいだから無理。 俺、そんなに心広いいい男じゃないんだぜ? ああいうの見るとすんごいムカついちゃう訳。 こりゃ、帰ってお仕置きだなっ、なんて思い立った。 収録も終わってみんな帰る頃、つるのさんがみんなを焼き肉に誘った。 すんごい行きたい、 すんごい行きたいけど今日はダメなんだ。(ごめんね俺が食べるはずだったお肉たち) 「焼き肉う(ハート)」 「どうしよっかな」 「ゆき行く~!」 「はいはい!わたしも行く~」 「さえはダメ」 なんだかつるのさんに誘われてから浮かれてるように見えるさえを強引に引っ張って楽屋を出た。 のっくの「熱いな~」と言う声を背に。
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