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平穏無事のど真ん中。
高校生活も無事終了した今日は、就職も進学も放棄した記念すべきフリーター人生初日だ。
父は言う
「時間を溝(どぶ)にすてるな。」
母は言う
「まだ若いんだから大丈夫よ。」
なるほど。母に一票を投じ、僕は将来への明確なビジョンを見出すべく、自室に籠もるという苦行に入る決意をした。
三食飯付き、風呂寝室完備、インターネット完備、その他少々の娯楽遊具しかないという過酷極まりない環境に身を置く危険性、賢明なる読者諸君には痛烈に伝わるであろう。
わかっている。
皆まで言うな。
ん?おい、ちょっとまて。そこのお前!そうお前!今「ニートか…」っつた?ニートか…っつたな?
そんな邪悪な精神を宿す悪魔的な読者には、こちらから「受け取るととても迷惑な、臭くて黄色いヤツ一号・改」を自宅に郵送するから心しておけ。
どんなものかって?
実に不快な塊だ。あとは届き次第現物を確認して頂きたい。
貴様のせいで話がそれたわ!
よし。戻します。
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