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ネットゲームを我慢し、無事に家から出た勇者は、町の外へ出ることにした。
ケチな王様から貰った銅装備一式も、序盤ではなかなかの装備。装備品で困ることはないだろう。
ちなみに、勇者について町の図書館で調べたら、まだ俺は優遇されている方なんだな、と感じた。
中には、占い師のような奴に、いきなりシャドウゲイトという所に行き、魔王を倒せと言われた勇者もいたという。
装備品を身に付けた俺は、町の外へ出た。
外には、広大な平原が広がっていて、川も流れている。
右手には木々が生い茂っており、山も見える。
これから冒険が始まるんだな、と感じた。
まずは町を出てすぐ左の山に向かう。
そこには、山から降りては悪さを繰り返すプチトロールがいると言う。
小手調べにはもってこいだ。
俺が左の山へ歩き出してから5分後、草むらから何か音がした。
カサッ…カサッ…
俺は剣を抜いて、盾を構えた。
カサッ…カサッ…
ガサッ!
草むらから現れたのは、水色の色をしたスライムだった。
雑魚が、勇者をなめるんじゃない!
勢いよくスライムに剣を振り下ろす。
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