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2回戦ってもスライムに勝てない。
進むことができない。
俺は途方に暮れた。
「くそ、どこの星をみるひとだよ!」
そう言うと、近くにあった小石を蹴った。
しばらくすると俺にある考えが浮かんだ。
そうだ、仲間を集めよう。
早速町に戻り、酒場に行く。
酒場の中は昼間だというのに、酒を飲む冒険者で賑わっていた。
冒険者にとって酒場は情報交換の場だ。腕の立つ奴はいるだろう。
俺は酒場の中に入り、中にいる冒険者に向けて声をかけた。
声をかけると賑わっていた酒場が静かになる。
「俺はユシャー、魔王ベルーゼを倒すための仲間を集めている。協力してくれる者は今日の夜、広場に集まってくれ!」
俺はそう言うとすぐに酒場を後にした。
酔っぱらいにからまれると面倒だ。
その夜、広場には俺を含む4人の男が集まった。
1人は緑髪の剣士、俗に言うイケメンだ。
もう1人は筋肉が自慢の格闘家、俗に言うガチムチだ。
その隣にいるのが小柄ではあるものの、魔法技が期待できる少年、俗に言うショタ、悪くいえばガキだ。
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