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「はぁーーっ、卒業式長かったなぁ」
背伸びしながらつぶやく瀬戸くん。
私が告白するなんて思ってもいないんだろうな。
「全員の名前なんか呼ばなくてよくない?俺寝てたよ」
「えー、そうなの?」
「全員の名前呼んで卒業生一同起立って言われても寝ててみんなの立てる振動でビクッってなってさぁ。びびったよ」
笑いながら話す瀬戸くんの横顔を見つめる私。
横顔もすてきだぁ。
私は瀬戸くんの名前を聞きたくてずっと待ってたんだよ。
そう、すんなり言えればいいんだけど
人生初の告白、すんなり台詞出てきません。
告白、できるのか?私…。
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