3.11

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母は私の頭を守るように抱いてくれて、私はその隙間から周りを見渡した。 さっきまで周りに人がいたのに、もうみんな逃げたみたいで誰もいない。 ……逃げ遅れたかも。 おさまらない揺れ。 すごく長い時間に感じた。 たとえばこの時天井が破壊されていたら、私たちはつぶされていただろう。 .
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