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『ただの偶然だろ…てかお前ら雪菜ちゃんを意識し過ぎ何じゃないのか~♪』
今度は隆弘がお返しとばかりに反撃をした。
それに対してやっぱり喧嘩をする三人がいた…。
-アパート玄関前-
『今日は誘ってくれてありがとうございました♪』
雪菜は笑顔を見せて、凄く楽しんだような顔をしていた。
『少しは気晴らしになった?雪菜はこの頃勉強ばっかりで、ずっと引きこもってたからね~…。』
真奈美は雪菜を妹のように思っている。
だからこそ、ずっと勉強ばかりで引きこもっていた雪菜が心配でたまらなかったのかもしれない。
『はい♪お蔭様で元気とやる気が出ました!私絶対に看護師になります!』
雪菜は目を輝かせ小さくガッツポーズをし、真奈美にやる気を見せていた。
そんな姿を見た真奈美は意地悪な顔を見せニヤリと笑い、雪菜の肩に腕を回した。
そして…
『アンタ…隆弘に惚れたね?』
なんてことを口走った。
『な!!!わわわわわわた!わたた!私はべちゅにん!』
動揺…しかもあまりにも分かりやすい動揺の仕方だった…。ついでに言葉も噛む始末だ。
この子はなんて純粋な子なんだろうと、真奈美は少し呆れてしまった。
『隠さなくても、隆弘以外は皆気付いてたよ♪隆弘は超が付くほどの鈍感男だから♪』
なんて言いながら、真奈美は馬鹿笑いをしていた。
『で!でもでも!初めて会った人だし…正直まだ本当に好きかどうかは、私にも分からなくて…
あ!絶対に!絶ッ対に誰にも言わないでくださいね!!』
こんなに、あたふたする雪菜を見るのは初めてだと思い、真奈美はこれは本物だと確信していた。
『大丈夫♪大丈夫♪アイツらには絶対言わないから安心してよ♪
だからもし、私の力が必要になったら必ず相談しなさい。
手助けしてあげるから♪』
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