仲間

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時はさかのぼり、50年前。 -北海道〇〇市- とある小さなアパートで誕生パーティーが開かれていた。 『隆弘~お腹すいた~!ビールだけじゃパーティーにならないよ!』 このうるさいメス豚は俺の幼なじみ。 名前は”岩本 真奈美”。 俺と同い年で21歳だ。 (職業:OL) 『わははは!!まったくだ!お前の誕生日パーティーなのに、ビールだけじゃつまらんぞ!』 この豪快で体のでかい奴は俺の中学の時からの悪友だ。 名前は”滝沢 孝雄”同じく21歳。 因みに真奈美の彼氏。 (職業:消防士) 『孝雄……もう酔ってる……図体のわりに弱い…』 この無口で何考えてるか分からない奴も中学からの親友。 名前は”岡田 章吾”同じく21歳。 (職業:獣医) 『テメー等!文句ばかり言ってないで手伝えよ!なんで自分の誕生日なのに俺が飯作ってんだよ!』 全く…何しに来たんだコイツ等…。 隆弘がぐちぐち独り言を言っていたら。 『あ、私手伝いますよ。いきなりお邪魔して申し訳ないんで…。』 この子は真奈美の後輩。 名前は”畠山 雪菜”。 19歳とこの中で一番若い。 (職業:看護学生) 『あー雪菜ちゃんは座ってていいよ。お客様だから。』 隆弘は雪菜を座らせようとするが… 『いえ…私、真奈美先輩に誘われたとは言え、初めて会う方達に迷惑はかけられないので。』 ええ子や…この子本当にええ子や…。 真奈美に雪菜ちゃんの爪のあかでも煎じて飲ませてやろうか…。 と、隆弘は思う今日この頃…。 『んーなら悪いんだけど、このポテトサラダを皿に飾り付けてくれる?ミニトマトとかはそっちにあるから。』 でも流石にあれやれ、これやれとは言える訳もなく…。簡単な作業を頼んだ。 『あ、はいわかりました。…ジーッ…。』 何となく視線を感じた俺は。 『ん?どーかした?』 なんて聞いてみたりして…。
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