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「今回は許してやるけどさぁまた見たら本当に地獄行きだぞおまえら」
「まぁまぁ…いいじゃないか、また見せてよ…ぷぷ」
「ですよ!とても可愛らしい悪魔さんの絵じゃないですか…くすくす」
「ってまだ笑うかっ!あれでも真面目に書いたんだから…もういい」
ぷいとすねた沙汰
沙汰をいじめるのはなんだか面白いな
いいネタを掴んだと考えていたら
「あっ桐原さん、妖精さん見せましょうか?」
と桜ちゃん
「見たい!見たい!」
ついさっきまで拗ねてたのが嘘のように元気になる沙汰
この子らは本当にそういう類が大好きだなぁ
まぁ僕も見てみたいけど
「では四大色素の下級精霊しか呼べませんが…」
桜ちゃんはそういうと
「◯Δ∇≡≒♯¶」
と言葉にならない言葉?を呟きだした
「精霊語ってやつかあれが…」
沙汰はまるで子供がオモチャコーナーを見るような顔で桜ちゃんを見ながら言った
「精霊語?」
と僕が聞き返した瞬間
桜ちゃんの周りに風の渦のようなものができ
桜ちゃんをふわっと浮かせた
「あっくまさんのパ…」
ごすっ!
「ぐえっ!!」
思わず男なら声に出してしまいそうなものを見て
沙汰の高速ストレートをうけてうずくまっているときにそれは現れた
「四大精霊が一人、風を司る精霊シルフ様ってのはおいらの事よっ!で桜?あやつらがお前をいじめる悪い奴か?こらしめてやらぁ!!」
小さな体で緑色の髪の男の子、精霊シルフは自己紹介とともに現れいきなり僕らに向かって指先から小さな風の渦を放とうとしている…
「ちっ違うよシルフくん!この人達は友達よ!」
と桜ちゃんはシルフを止めようとするがもう風の渦は放たれている
僕と沙汰はふわっと浮いて垂直にどーんと落下
「いててててっ」
僕は思いっきり尻餅をついてしまった
沙汰は大丈夫か?
となりの沙汰は同じく尻餅をついていたのだがあられもない姿
「あっ縞々パ…」
ごすっ!
「ぐえっ!」
二次災害を受けたがシルフには感謝しよう…
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