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翌日、社長室で
拓司…いや社長は腰をさすっていた。
「…はぁ」
その日は、なるべく、その姿を見られたくなくて、極力部屋に、こもっていた。
そして、夕方に仕事が終わると、部屋に古城がやって来た。
「社長、失礼いたします」
「ああ、お疲れさま。古城くん」
すると、古城はニコリとして言った。
「一昨日の夜は、いかがでしたか?社長」
「あ、ああ…あの取引は成立しただろう?」
古城は、ますますニコリとした。そして、ゆっくりと言った。
「いいえ、社長。あれは不成立です」
「…っ、なぜだ…!?」
動揺を見せる社長。
「それは…あまりにも良すぎて、また、したくなってしまったからです。
それに、人数が多かったので、今度は、私と黒羽くんと…いかがですか?」
「!!」
ああ、やはりな…社長は思った。
秘密を知られてしまった以上は仕方ないのか…
しかし、限られた人間だけで留まるならば、良いかな…
「わかった。では、日程はどうしようか?」
それを聞き、古城は驚いた。潔い社長の言葉に感じたからだ。
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