酒巻社長の秘密の時間

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  その週は、予定が合わなかったので、次の土曜日 今度は、会社ではなく古城の家へ。     スーツ姿で、黒羽と一緒に行く。 黒羽も、短髪だが、髪は茶色。しかし地毛だ。背丈は、社長より少し低い。 そして一重まぶたの目。     家に着くと、そこは豪邸。    実は、古城の父も、職種は違うが会社の社長だった。 今は、古城の兄が継いでいる。   なぜ古城は、違う会社に勤めているのか。 それは、父からの勧めだった。   彼の父は、一族として、会社に勤めるより 別の会社に行き、また違う刺激を受けた方が良いと思ったのだった。     「いらっしゃいませ。さぁこちらへ、社長。く~ろ~は」     古城の言葉に、黒羽はツッコミ、社長は笑った。     2階の古城の部屋に案内されるとそこは広く、綺麗な部屋だった。   しかも、なぜかベッドが2つ並んでいる。     「来客が、あっても良いようにね。さぁ、おかけください」     2人が、ソファーに腰かけると、お手伝いさんがコーヒーを出してくれた。     古城は、2人の向かい側に腰かける。     「社長、いかがですか?」    「あ、拓司でいいよ。素敵な部屋だね。いい香りもする」   「ありがとうございます。今日はゆっくり過ごしてくださいね」   「うん、ありがとう」     と言っても、今夜は…である。  
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