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ハッとして、古城が顔を向けるとそこには…!!
茶髪で肩下までの髪を一つに結び切れ長の目をした男性。背は古城と同じくらいか。
そう、古城の兄だった。
「兄貴…!!」
うっかりしていた。カギを閉め忘れていたのだ。
だが、兄はカギを閉めると、驚く事もなく、スタスタと歩いてくる。
黒羽も動きを止め、兄を確認する。
「こんばんは。清吾のお客様、酒巻社長と同僚の方がいらしてると聞いたのだが、可愛い声が、かすかに聞こえてね。気になって来たんだ」
「兄貴っ…このことは…」
「わかっているよ。実は、仲間に入れてもらいたくて来たんだ」
「「え!?」」
兄は、ニコリと笑った。
「こんなに可愛い姿を、他人に言うわけないだろう。オレも仲間にしてほしいな。ね?酒巻社長?」
拓司は、古城の兄の顔を見ると慌てた。
だが、兄は拓司の顔を見ながら、こう言った。
「社長、大丈夫。絶対に誰にも言わないから。
可愛い声を聞かせて?」
拓司は、少し考えていたが、うなずいた。
見られてしまったからには仕方ない。
再び黒羽が拓司と繋がり、白濁を吐き出すと、今度は、古城の兄と変わった。
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