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「ここでヒトを見つけるの大変だね」 若干ぼやく輝一に、トラックの運転手が背後から声をかけた。 「仕事現場はここからもう少し北だよ輸送トラックが入れるのらここまでだ」 「え、何故ですか?」 「輸送トラックはヒトの居住区の立ち入り許可を得てないんだ。こんな大きなトラックは目立つだろう?住民に襲撃されて死にたくないのは、こっちも同じだからな」 早口に言うと、運転手は片腕を上げて「じゃあな、死ぬなよ」と去っていった。 六兜は手を振りながら大きく伸びをする。 「こっから先は徒歩かよ。やる気失せんな」 「せめてスクーターとか持ってきていれば良かったね」 「ていうか、5人も派遣するなら小型乗用車でもよこせって話よ」 不満たらたらに言い募って、六兜は他3人の顔を見回した。
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