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1人は栗毛。 いつものメンバーである、代名詞イケメンの竜刀(たつとう)。 全自動式拳銃が十八番の割と華奢な若者で、親しみやすいキャラとして印象を植え付けられている。 その隣の…黒髪の奴と、もう1つ隣の大柄な奴は知らない。 輝一らの戸惑いの視線を感知して、黒髪の方が人懐っこい笑みを浮かべた。 「はじめまして。昨日付けで組織員となりました兄頼(あにより)です。こっちの大きいのがボクと同じく新人の雪(せつ)です。可愛げな名前ですが、強いです」 「よろしく」 兄頼の挨拶と同時に、雪が輝一、六兜、竜刀と順に握手を交わした。 分厚い手で、よく鍛えられた頑健な身体だった。 隣で微笑んでいる兄頼とは非常に対照的で、2人並べて見てみると、なんと滑稽か。
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