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輝一は半ば投げやりに、突撃銃の安全装置を外した。
前方に小さな影らしきものが見える。
あそこが今回の標的か。
とりあえず、100人ほど殺してこいと言われているから----。
『-------------!!』
突然の銃声と轟音。
激しい地響きに、六兜が地団駄を踏んだ。
「あー!アイツらもう始めやがったのか。…そういやぁ、始まりは全員同時って言うの忘れてた」
「ていうか、そもそもうちの組織にリーダー制が無いことが原因だよ」
「リーダーとかレーダーとかどうでもいいから行くぞ。竜刀はともかく、新人2人に美味しいとこ持っていかせるかっ!」
語尾を跳ね上げ、六兜は脱兎の如く駆け出した。
その後ろを呆れた様子で輝一がついていく。
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