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そして、数日後―。
僕は「Roie」(ロイエ)には隠したままサンパウ病院を訪れた。
エコーもとってもらい、一通り調べたが検査結果は異常ナシ。
「そんなはずはないっ!!本当にロープで締め付けられるほど苦しいんだ!!もう一度、調べろっ」
「そんなこと言われても原因が分からないんじゃ手の施しようがないよ。君の気のせいでは?とりあえず、血圧を安定させる薬を出そう」
バンッ!!
「もういいっ!!」
しかし、原因は分からず相変わらず痛みに苦しめられた。「Roie」(ロイエ)と離れることを想像して余計に冷や汗が滲んだ。
眠れない夜が続き、僕の中で不安が広がっていく。
「煌矢…?眠れないの?」
「たまたま目が覚めただけだよ…まだ日が昇らない。もう一度おやすみ」
chu…
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