俺、登場

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「ただいま・・・」 疲れきった声で俺は店のドアを開けた。 「おかえ・・・どした、何か悩み事でも出来たか?」 「いや、別に何でもない。」 変に心配させたくなかったので適当に返事をした。 「成る程な。」 親父は何かに感づいているらしかった。 まさか、さっきの事を見てたのか? もし見られてたら何て説明すればいいんだ・・ 「ひょっとして・・・」 まずい、このままじゃあ・・・・・ 「お前の後ろにいる猫の事だろ。」 「へ?」 そこかよ・・・心配させたくないなんて考えるもんじゃないな、まったく。
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