俺、登場

15/15
前へ
/28ページ
次へ
「すぐそこで、捨てられてたんだ。 そしたら付いて来て。」 「別に飼ってもいいぞ。 丁度、店のマスコットキャラクターになりそうだしな。 その猫、何よりも虎模様だからな。」 あっさりと承諾したな、しかし 「マスコットキャラクターって・・・」 まぁ、いいか。 アルカイドも住めるようになったことだし。 「――で、そいつの名前は?」 「アルカイドっていうんだけど・・・」 「アルカイドか・・・面倒だから『アル』な!」 「面倒って・・・」 はっ!? アルカイド、僕の名前はそんなに面倒ですか?とでも言いたげな目で俺を見ないでくれ! 「よかったな・・アル。」 許せ、アルカイド。 「よろしくな、アル!」 親父は嬉しそうに言った。 「にゃあ~・・・・・」 アルカイドは、まだ悲しそうだな。 「ははは・・・・」 とまぁ、こんな感じで俺の平凡で平和な日常は壊されていった。
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加