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「ここですってば!」
視線を下げていくとそこには
「虎模様の猫だ・・・・」
うん、幻聴だったのかな。いや、夢かもしれない。
俺が現実逃避をし始めると
「突然でごめんなさい。会っていきなりで申し訳ないのだけどお願いを聞いてもらえますか。」
現実なのか・・・人がせっかく平凡が一番って考えてる時に冗談にもならないよ。
まぁ、とりあえず聞いてあげるだけでもいいか。
「どうしたんだ・・えーと?」
「あっ、すみません。僕の名前は《アルカイド・トレーシー》っていいます。」
「じゃあアルカイド、お願いってなんだ。」
俺は単刀直入に聞いてみる。
「はい、この町で探し物があってそれを手伝って欲しいんです。」
「僕一人ではどうしようもなくて・・・」
いや、お前一人じゃなくて一匹だから!
そう心の中でつっこみながら
「なんで一人じゃ無理なんだ?」
「実は探し物には膨大な力があって少々回収がやっかいなんです。だから手伝ってもらいた・・」
「待て!今日はここまでな、人が来た。頼みは引き受けてやるから!」
「あっ・・待って!」
俺は一方的に話を中断させて家に駆け出した。
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