奈落から来た住人
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「助けて!?」 やはり誰かが助けを求めている。 夕記は一軒の民家の前で立ち止まった。 「、、、ブッ、助ブッ、て」 「この家から聞こえる。」 玄関に回り込み、引き戸を開けようと手を伸ばし、思いとどまった。 もし事件だった場合、自分にも危険が及ぶ恐れがある。 夕記はいつでも警察に連絡出来るよう携帯を握り締め、恐る恐る玄関を開けた。
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