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「101号室、入居っと…。」
白子は携帯のボタンに指を素早く滑らせながら、呟いた。
ザー…コンコン…くっさ!ザザ…くっさ!……デブモンさん…ザー…
「雑音はちょこっと入るけど、まぁ合格だーね」
白子は満足そうに微笑みながら携帯キーを素早く操作する。
どうやら向かいのアパートの新しい住人は[デブモン]と言うらしい。
なかなか素質のありそうな人物で好印象だ。
白子はこれから雲小草荘で繰り広げられるであろう臭い立つような物語(ストーリー)に思いを馳せ、初春の空気を胸いっぱいに吸い込んだ。
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