日常と現実

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「オイ何だあの譲ちゃん…」 「おい、危ないぞ!」 「早くこっちへいらっしゃい!」 歩道にいた人達が心配して声をかけ始めた。 助けようにも、車と車の間にいるため行くことができない。 (いや、無理!ホント無理痛い痛い!!) ニコはただ頭を抱えて震えていた。目からは涙が零れる。 「おい、トラックが来てるぞ!」 目を向けると、本当に大型のトラックが迫ってきていた。 運転手はニコの存在はおろか、この状況にすら気付いていないようだ。
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