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「で、沙希。さっきの続きだけど…」
「うん、後でね?」
「あ、やっぱ?」
「うん。私まで問題やらされるのやだし。」
「そこかよ!」
「だってメンドイもん。あ…」
「そうか、お前らは俺の事が嫌いなのか…!」
先生は半ば諦めたような表情でこちらを見ている。
睨むわけでもなく、ただ見ている。
「あ、アタシ先生のコト嫌いじゃないッスよ!あはは…」
「そうか。なら静かに授業を聞いてくれるよな?」
「はい。」
そうして強制的に沈黙が訪れた。
このあと、授業が終わるまで誰も喋らなかった。
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