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なんでだよ
俺が何したってんだよ
「あ゛ぁ゛ぁぁああああ!」
全力で駆ける。
叫ばずにはいられなかった。
信じていた仲間
居心地のよかった学校
希望に満ちていた未来
全てが一瞬で崩れさった。
「うわぁああぁぁぁ!」
荒々しく扉を蹴りあけ部屋のベットで、ひたすら泣く。抑えきれなかった。涙は枯れることなく溢れてきた。
「くく、どうだ? お前の与えていだ痛み゙の味は?」
突然の声に振り向く。
部屋のドアにもたれ掛かる帽子を被った男。電柱の陰にいたあの男だ。
俺の中で全てが繋がった。
気づけば男の胸ぐらを掴んでいた。
「…ヒク…何…を…した! お前がみんなに何かしたんだろ!」
男は気にすることなく無言で壁にかかっている色紙を指差す。
それはみんなに書いてもらった色紙。昨日みんなにもらった俺の宝物。
これをもらった俺がなんでみんなにあんなことをされるんだよ。
「よくみろ。あれがお前への本当の想いだ。私は少し心をいじっただけにすぎない」
もう一度色紙を見る。
しょうぶはお前がいないと始まらない。
ネガティブになっちゃだめだよ。
バカのお前が怪我してどうする?(笑)
よ年生代表のお前がいなきゃはじまらねぇよ。
かっこいいぞ! いつも
つまらないから早く治せ
たのむ! 生きろ(笑)
のんびりしてんじゃねーぞ
にゅういん記念おめでとう(笑)
最初の文字が大きく、後はふざけた文章。友達だからこそ書ける言葉。
何もおかしいとこなんてな…い…!?
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