無邪気な痛み

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見開かれた目を静かに瞑らせる。 部屋中が血の匂いに包まれ、床を赤で侵食していく。 無邪気な悪意に罪はない。 悪意と思わず娯楽と思っているからだ。 それゆえ最も残酷な悪意と言えるかもしれない。 成長して悪意に気づいたとき、人は初めて罪と認識する。 罪には罰 その理(ことわり)は絶対であり、この世の真理。 どんな小さなことでも必ずいつか自分に返ってくる。 生きて罪を償うか 死して罪を逃れるか 二択のどちらかを選ぼうとも必ず苦しみが待っている。 私には関係ないがね くくく
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