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「今日はね…あなたと話したかったの」
と言うと、彼女はグラスを人差し指で弄っている。
いつの間にか俺の隣に座った彼女は、誘うような女の目で
「この後、時間ある?」
と聞いてきた。
そして耳元で囁く。
「あなたさえよければだけど…」
そう言うと彼女は俺から離れて、お金だけカウンターに置くと、
「マスターご馳走様」
そう言うと店を出ていった。
俺は後を追うためマスターにお金を払おうとすると、
マスターは彼女が2人分払ったと言う。
急いで外にでると、彼女の後ろ姿が見えた。
「ちょっと待ってくれ」
俺は彼女の後ろから声をかけると、彼女が振り向いた。
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