偽りの平和

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「やれやれ。それで何をブツブツ言ってたの?」 健一がアサキに引きずられてくのを後目に光は改めて俺に聞いてきた。 「今の所、GS戦争の様な大規模な戦争は無いけど、今はあちこちで戦争の火種がある。何か近い内にまた大規模な戦争がありそうなんだよなあ。」 と、俺は真剣な顔で光に話した。光は、頷きながら。 「確かに、今の情勢はお世辞にも平和とは言えないわね。でも、いつあるか分からない戦争を考えても仕方ないんじゃない?今は自分たちに出来ることをしようよ」 と光は言った。 「うーん、でもなあ」 俺は煮え切らない答えに眉をしかめた しびれを切らした光は無理矢理、健太の腕を引っ張り 「ほら、午後から訓練だよ!うだうだ考えてないで行くよ!」 「うわっ!危ねぇから!アサキ!健一!行くぞ!」 「りょ~かい!」 「おう!」 4人は駆け足で教室から出て行った。
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