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「ふう…」
胸に手を当てて自分を落ち着かせる。もし万が一何か起こってたら、大人に知らせればいい。
僕は意を決し、これでもかとくらいドアを思いきり開けた。
今の衝撃音で母親が起きたかもしれない。
でも今はそんなことを考えてる暇はない。
その音に気づいたそいつは、こちらを振り向いた。
僕は自分の部屋にいる“誰か”を改めて確認できた。
その人は、とてもかわいい女の人だった。
年は僕と同じくらいだろうか、なにぶん顔しか出ていないのでよくわからない。
しかし何よりもびっくりしたのは彼女の格好だ。
白いウェディングドレスというか、修道服のようなものを着ていた。
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