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僕はその本を手に取り、彼女に見せた。
「その名前、こっからとってはないよね?」
僕が優しく聞くと、彼女は「えへへー」と苦笑いを浮かべた。
多分図星だろう。
「ごめんなさーい。でも実はわたし、ここでの名前はないんです♪」
…んんん。
天使だから…なのかな。
「一応、名前はあるんですけど…。多分伝わらないんじゃないかなあ」
少し遠い目をしながら彼女はそう呟いた。
「そうなの?まあ一応教えてよ」
「分かりました!でも、文句言わないでくださいよ?ちゃんとしたわたしの名前なんですからっ」
「了解」
「えっと、ヤレイヌハヴイランテ…」
ちょ、いきなり激しいな。
「…ナワスホピロン…」
…。
「…サテルハメナパンツセンテイ…」
えっ、パンツ?
「…ヘンルマナトスレイシーズだゃん♪」
全然分かんないや。
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