降臨

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「うん、なるほど。君が言いたくないと言ってた理由が分かったよ」 「ですよねえ…」 しょぼーんと呟きながら彼女は床に目を落とした。 言うほど落ち込んでないみたいだけど。 自分でも言っていたしね。 でも、こんなに長い名前だったら普通に過ごすのに不便じゃなかろうか。 「ねえ天使さん」 「んっ?」 彼女は顔をあげる。 「そんな長い名前だと、その…天使界?ではさすがに毎回全部フルネームで呼びあうわけじゃないでしょ?」 「そうです♪わたしは名前の途中の部分をとって、『パンツ』って呼ばれてました」 …僕がなんとか聞き取れたところだ。 てかパンツって! ちなみに僕の今履いてるパンツは青いトランクスだ。 全く関係ないけどね。
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