降臨

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「まあそこはそんなに重要じゃありません。私たちからこの世界は見ることが出来る、でもこっちから私たちの世界を見ることは出来ません」 なんだって。 「はい。だからここの世界の人たちのことは分かるのです」 不公平だ。 「そして私たちは、とある人たちの中からさらに抽選で選び、その人のもとへ行くのです」 「とある人たち?」 僕もその1人ということか。 「はい、そこは私たちがこっちに来る最大の理由とも関わりがあるんです」 一息分、間を開けてこう言った。 「私たちの目的。それは、目標ある人の手助けです」 ここまで言われれば分かる。僕はそこに確実にあてはまっているということが。 「運動会の徒競走で一位…」 「私はちゃんと見てたんですゃん♪」
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