降臨

19/19
前へ
/37ページ
次へ
「それは本当の話?」 「へっ?えっ、疑ってるんですか!?」 「いや、別に」 「ならいいんですよ♪」 一瞬。 ほんの一瞬だけ違和感があった。 とはいっても、彼女がそう言うなら僕はそれを信じることしかできない。 ならそれでいい。僕に分かるはずがないから。 ふと時計に目をやると、もう夜2時を回っていた。 うわ、2時ってことを認識するとますます眠くなってきた。 「分かったありがとう。詳しいことは明日話そう」 「え!まだ話したいことが…あんまり無いです」 そう言い終わると、彼女は寂しげな顔をした。 「じゃあ僕はもう寝るね。お休み」 「わ、私も寝ますね。お休みなさい♪」 ん?どこで? など考える暇もなく、僕はベッドに入るとすぐに死んだように眠ってしまった。
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14人が本棚に入れています
本棚に追加