新学期

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「あら信二おはよう~。」 一階に降りると、母親は普通に挨拶してきた。もちろん隣にはルイナがいるが特に何も言ってこない。 どうやら本当に母親と話したようだ。 「ルイナちゃ~ん。信二のことよろしくね」 「はい!もちろんですゃん♪」 よろしくね…? 「ん、母親。どうなってんの?」 「え?信二も聞いたんじゃないんですか。ルイナちゃんのこと」 「まあ聞いたけど」 素性とか目的とか。 「信二の運動会のために力を尽くしてくれるなんて…。だから、ここに一緒に住んでもらうわ!」 えええ! なにその急展開! 「ルイナちゃんはこっちに住む所はないのよね?」 「恥ずかしながら…」 「ってことでうちに住めばいいじゃな~い」 …母親はすごいな。 どれだけ冷静なんだ。 「まあ信二、とりあえず朝の準備しましょ。ご飯出来てるわよ」 強引にまとめられちゃったよ。 「うん。分かった」 いいのかこれで…。
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