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「俺の手あったかいよ」
隆太はそう言ってハンドルを握る私の手に自分の手を重ねた。隆太ファンが見たら私は殺されてしまうだろう。
「うわぁ。温かい」
「逆に、ちはるの手ェ冷たすぎ!氷の手!こんな冷たいモノ初めて触った!」
隆太はそう言ってすぐに自分の手を引っ込めた。
「隆太の手、切り取ってゆたんぽにしたいわ。」
「グロいから、やめろ。」
「もう一回!人間の手の温もりを‥‥!」
私は隆太の手をもう一度握ろうとするが、隆太はポケットに手を突っ込んでしまった。
「いじわる。」
「はははっ。じゃあさ、俺が喜ぶことしたら握らせてあげるよ。」
楽しそうに隆太は笑った。
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