第一章

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「えぇー??」 隆太の喜ぶこと‥‥ 「ゲーム進めてあげるよ」 「却下」 「お、お菓子買ってあげるのは?」 「却下」 私は自転車をこぎながら必死に考えた。 「うーん。」 「俺がー♪喜ぶことぉー♪」 隆太は唄を歌いながら楽しそうに私の顔を見ている。 「クッキー焼いてあげる!」 「女の子らしいけど、却下。」 「なんで!?」 「お前のクッキーまずい」 「それ小学生の頃じゃん!」 「今も大差ないだろ」 「ひどーい」 そんな会話をしていたら、家に着いてしまった。 マンションの専用置き場に自転車を置き、2人でエレベーターに乗り込む。
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