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ナナミに叩き起こされ、マッハで身支度したタケルは、その勢いをそのままに、ナナミと一緒に学園へ猛ダッシュ中
ちなみに、顔と歯は速攻で洗ったものの、朝の優雅なひと時(もちろん朝食さ!)は抜かざるをえませんでした
タケルのテンションはすごく低かった
「もうっ、なんでタケルはいつも寝坊するの?起こしてる方の身になってよね」
「いつも勝手に起こしに来るのはそっちだろ!?だいたい今日は、寝坊じゃない、二度寝だ」
「うっさい!」
ナナミは鬼の形相でタケルを睨みます
でもそんな顔も可愛いナナミちゃんなのでした
そんなこんなで学園に到着した二人
時刻は8時29分
なんてギリギリな、慌ただしい朝だろうか…
「はぁ……はぁ……ギリギリセーフか……?」
タケルはあまり疲れていたわけではないのだが、肩で息をしています
そんなタケルを見て、自分も荒い息だったナナミはフゥ~と深呼吸し息を整えてタケルに言います
「まったく…だらしないわね。ちょっと全速力で走っただけじゃない。」
「全速力だぞ!?疲れるに決まってんだろ…」
「うっさい、さっさと教室行くわよ」
「……」
タケルはナナミに襟を掴まれ、ずるずると引っ張られて行きました
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