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教室に入るなり、ナナミはタケルをその辺に放り投げて、自分の席にさっさと座りました
「いてて…ちょっと乱暴過ぎるぞナナミ…」
「よっタケル!またナナミに尻に敷かれてんのか?」
「死んでくれ」
「ええ!?」
登場早々に死を宣告されたのはユータくんです
まあ~、彼はタケルとは昔ながらの腐れ縁
よくあるムッサイ男の友情ってやつです
「……」
「ん?どしたユータ?」
「いや、なんか俺の紹介が雑な気がしてな…」
「は?なんの話?頭イッてんの?」
「え…何?俺ってこんな扱いなわけ!?」
「頼むから死んでくれ」
「……もういいです」
ユータは涙を流しながら席に向かいました
実はユータにも色々ヒミツがあるのだが…それはまた後日
……とその時、教室の扉がグシャッ!!!!っという音とともに開きます
「おら、テメーら…さっさとホームルーム始めんぞ。静かにしろ」
(こ、こえええ!!)
タケルとユータを除く教室中の生徒が一斉に震え上がる
入ってきたのは、顔は意外と端正な女教師
歳は22と若く、普通なら人気がありそうな教師です
だが、纏ってるオーラがハンパじゃないのです
般若のごとく、どす黒いエネルギーが鬼のように立ち込めています(もちろんイメージです)
ちなみに今、この教室に扉は見当たらない
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