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「おらぁ!テメーら静かにしやがれ!」
いつの間にいたのか、カスガ先生が演習場の中央にいました
この演習場は広い円形にグラウンドがあり、それを囲むように林があります
広さはだいたい某ドーム10個分くらい?
「さっさと集まれや!!」
「は!はい!」
生徒らはカスガの一喝におののきながら集合
タケルとユータも後に続く
生徒が集まったのを確認し、カスガは言いました
「今から、適当なヤツ同士で戦え」
「えっと~…戦えっていうのは…どーゆう意味ですか~?」
勇気ある女の子・マリコちゃんが恐る恐る聞く
「そのままの意味だ。とにかく、魔法でも武器でもいいから適当に戦え。命令に従わんヤツは今殺す」
「………」
この場にいる全員が諦めました
「まっ、俺らはこれでいいよな?」
「嫌だウザイ離れろ」
馴れ馴れしく肩を組んできたユータをゴミのように振り払うタケル
「ひどっ!?俺泣いてまうよ!?」
「知らん」
ユータは端っこに体育座りし、地面をつついています
そこへナナミとマリコがやって来ました
「ちょっとタケル。ユータどーしたの?」
「ん?なんか悲しいことでもあったんじゃないか?」
「ふざけんな!オメーだよ原因は!だが許す!!」
突然覚醒したユータはタケルに突っ込んだ??
「うん、やっぱり友情は大切にしなきゃな…。なぁ?マリコちゃん」
「え…ええ、そうよね。…大切よね…」
いきなり振られたマリコちゃん困惑気味
実はユータくんはマリコちゃんが気になって夜も寝られないのです
つまり惚れていました
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