始まりの狼煙

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「えっ? あれ? なんでいるの?」 皆が武器を持っていた以上の驚きだった     「お前と一緒で修業してたんだ。俺も来たときビックリした」 その時はじめて気づいた 修業をしていたのは一人だけではなかった 「なんだ一人だけじゃなかったんだ よかった」 そして親父が皆の前に立って言った 「これから作戦会議を始める20歳以上はついてこい 他のやつは喋って待ってろ」 「はい」 俺は何人か喋りに行った 始めに喋ったやつは 桜井健太…俺と同級生で やさしいやつ 一番仲が良いと言っても過言ではない 「よう 健太お前も修業してたんだな」 「あぁ でも多分一番きつかったのお前じゃないか?」 「へ? なんで?」 「だってお前の父さんここの支部長だぜ きついに決まってるだろう」 「まじで? 親父が支部長? 嘘だろ?」 「本当だよ って言うか知らなかったのか?」 「知らなかった」 そう、親父がヨーロッパの事件が起きてから電話をいつもしていたのは仲間を集めてしかもその子供を修業させて戦力にさせるためだった そして健太と話終えて次に話したのは従兄弟である雨宮匠だった お互いに一人っ子だから 兄弟のような仲だとよく周りから言われる 確かによく喧嘩をしていたが仲はよかった 「匠」 「どうしたの?」 「いや、別にたいした用はないやけど…」 「じゃ、バイバイ」 「あぁバイバイ って違うやろアホ!」 「冗談やんか」 「冗談じゃなかったらどついとるわ」 「あっ そういえば」 「なんや」 「さっき誰か探してたで」 「俺を?」 匠は軽く頷いた
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