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匠は俺を探している人を指差した
「あの人だよ」
「あぁ あいつか!」
そいつは健太と同じで同級生である朝比奈亮である
亮は女子だが男っぽいやつだ
「あっ いたいた」
「なんか用か?」
「いやぁ なんとなくね」
「なんとなくで話をするな!」
「そんな事言うなよ~」
亮は友達が少ない
だから話をする相手がいないのだろう
「話し相手がいないのか?」
「!」
「い、いるし」
亮は嘘が下手である
「はぁ~ まぁいいよ話し相手になってやる」
「本当に? やった」
そして亮と喋って30分後 1台のテレビに皆釘付けになった
その内容はヨーロッパにいたはずのテロ組織が日本にやって来て首都等の警備が厳しいところ以外を攻撃してきたのだ
恐らく湖東で聞いた爆音は攻撃していた音だろう
そして攻撃された都道府県が発表された
かなり広範囲だった
東京、神奈川、千葉、愛知、京都、大阪、福岡の地域以外の地域だった
そして被害にあった地域の映像が映った…
白い煙が一本だけ真上にのびていた
「狼煙?」
と中学生の男子が言った
狼煙は昔に使われた道具 だったという事は知っている
俺は歴史が好きで社会の授業は真剣に聞いていた "狼煙"という言葉はほんの少ししか出てこなかった だからその事しか知らない…
…一方会議をしているグループは…
「どうしますか?風間さん」風間…雷斗の父親であり テロ組織対抗組織の支部長である
「そんな事言われてもなぁ~」
「あいつら次第なんだよ」
「さっきからそれしか言ってないですよ」
あぁー面倒だなぁ
風間は面倒な事が嫌いだ
「とりあえずさっき決めた10個の作戦を忘れるな!」
「はい!」
ドアを開ける音が大きく聞こえる
「どうした?」
「やつらが攻めて来ました!」
「な、何だと!」
(早すぎる
それよりもどうする…
あぁーくそったれ!)
風間は机を強く叩いた
「あいつらに伝えろ!……
戦闘準備だ!」
「了解!」
…………
「…という事だから早く準備しろ!」
「はぁ~ふざけんなよ!」
「大丈夫、前線には行かない」
「えっ……わかった!」
俺の言いたい事がわかっていたらしく即答した
「ほら!早く準備を」
「あぁ」
そして俺達はこの戦闘で大きく変わる事となる…
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