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『ゲームは最後の一人になるまで続きます。
00:00に校内放送で出題される問題には必ず正解してください。
尚、三日経った時点で生存者が二人以上いた場合は全員死んでもらいます。
その他ゲームを盛り上げるイベントが多々用意されておりますので、お楽しみに。
ルールの再確認がしたい方はお手元のタッチパネルから確認できます。
それでは楽しい三日間を』
ブツッ……
放送が終わった。
…………
しばらく教室はシーンとなった。
今の放送を真に受けて震える奴もいれば、ニヤニヤしている奴さえいる。
「おい、これってあのドッキリで有名な番組じゃねぇか?」
「えっ、マジ?
ちょっとメイク直さなきゃ」
そんな中、森が慌てて窓に駆け寄ってグラウンドに目を走らせた。
「あっ!」
グラウンドでは先程ぶちギレで教室を出た山本が校門に向かっているところだった。
「山本!
さっきの放送聞いたろ!
学校から出るな!」
森はグラウンドの山本に聞こえるよう力一杯叫んだ。
どうやら森は真に受けたらしい。
馬鹿な奴だ。
だが、あんなゴミ同然の奴を気遣うとは相変わらず良い奴だ。
森の声が届いたらしく、山本はこちらに振り返った。
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