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白い。 白い。 満月が、教会の講堂に取り残された男の背中を照らしていた。 二人を見ていた満月は、切ない運命を予感していた。 運命の歯車が回り始める。 どうか、 どうか、 二人に哀しい運命が訪れないように… 白い月は、 願ってやまなかった…。
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