eight.

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無防備鈍感って…何っ! 「カメラ持ってた。」 「へ?」 隣の車両に移動していく新聞男に、朔が送った視線を追いかけて、望も通路に頭だけひょこり出して覗いてみた。 「盗撮だろ。鞄の口から微かにレンズが見えてた。」 まじっ!? 全然、気付かなかった。 グイッ 「わっ!」 襟をグイッと引っ張られ、元いた位置に強制的に座らせれた。 「何すっ…」 「邪魔。」 「えっ」 望を若干睨むように通路を通過していく、スーツ姿の女性。 「あっ…すみません…」 バツが悪そうに謝っていると、 「天然無防備鈍感か。」 長っ、さらにナニソレっ 朔は目的の駅につくまで、腕を組んで寝ているように目をつぶったままだった。 右の腕に感じる朔の体温に、望は終始赤面していた。 ドキドキ、伝わってないよね? .
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