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古ぼけた木の扉の前で、小さな鍵とにらめっこを続けて、10分ー…
鍵穴と鍵までの距離、数センチ。
ここに来ていいのかな…
借金のためだけど…
アイツは…大也を殴った奴らの仲間で…
炊き出しに突然現れて、大声を出して、メチャクチャにしちゃうような奴らの仲間で…
…なのに、どうして…
アイツは、こんな…
助けてくれるような事を
してくれるんだ…
ガチャ…
突然、開いた扉から顔を出したのは、
「何してるの?さっきから。」
巻き毛に、プルプルの唇をした…
「えっと…まこと…さん?」
「…何よ。と言うか、中に入ってくれない?そこにいつまでも立ってられると、不審者だから。」
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