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「おいっまこと、アイツは?」
「あらっ朔ちゃん!来てたの?」
まことは慌てたように、朔に駆け寄ると、階段へ押しやろうと背中を押した。
「なんだよ。」
「ほほほ。いいから、いいから。上で話しましょうよ。ここじゃうるさくて。」
「で、アイツは…」
「…黒木くん?」
朔は階段を2、3段登った所で振り返ると、
「やっぱり…黒木くんだ。」
嬉しそうに微笑む繭は、口元を両手で隠して、朔の顔を見つめた。
目を細めて、その姿を確認すると、驚いた様子で、
「…相原?」
腕に自分の腕を絡めていたまことは、大きく溜め息を吐いた。
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