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もしかして…千佳は、健人の事を…
望はバイト先のロッカー室で、着替えをしながら千佳と健人のやり取りを思い出しいた。
「…好きなのかなぁ?」
「えっ?誰が?」
「わっ!野上さんっ。」
突然の声に驚いて振り返ると、長身にスラリとモデル体型のバイト仲間の野上が顔をにやつかせて立っていた。
「なになにぃ?望ちゃんてば、好きな人出来たの?」
「えっ!?」
「やだ。顔が赤いぃ。」
からかうように笑う野上に、
「ち、違いますよっ!私じゃなくてっ友達ですっ友達っ。」
なななんでっ、アイツの顔が浮かぶんだっ
「でも、赤い。」
着替えながら、チラチラと望をみてくる野上に、
「好きな人なんていませんっ。」
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