two.

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「…くっしょんっ!」 望は鼻をすすると自分のカゴの中をのぞき込んだ。 辺りはすっかり暗くなり、通りの先はネオン街になった。 「望ちゃーん。残りどーう?」 「もうちょいでーす。」 望は再びくしゃみをすると、建物の植え込みの端にカゴを下ろして、 「野上さーんっ。ちょっと、上着とってきまーす!」 野上が「はいよー。」と返事したのを聞くと、望は小走りに建物の中へと入った行った。
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