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脇腹の傷の手当てを終えて、女はひと息つき男を見上げた。 その視線に気がついたように男は少しバツが悪そうに顔を横に向けると、 「…どーも…」 「えっ?」 その声は小さく、聞き取れない男の声に女は耳をワザと近づける。 舌打ちをして背を向ける男に、 「背中にも血…」 女がTシャツを捲り上げた瞬間、男は「おいっ」と少し焦った声を上げた。 .
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