始まり~そして出会い

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(………ウチの高校?)  「橘さんは高校生なの?」 「う~ん…そういうわけじゃないけど…私はまだ中3だし。」 (どういうことだ?) 「じゃあどういう意味?」 「私のお爺ちゃんが理事長をやっているんだ。“聖タチバナ学園”って知ってる?」 「知ってるけど……野球部あったっけ?」 県内の野球部がある高校を調べていた俺だが、そこの野球部は聞いたことがない。 「ないことはないけど………部員が全然いないのよね。」 (マジで?) 「だから神童君に野球部を建て直してもらいたいの!」 (部員がいない……か。でも俺のスタートには丁度いいかもな。仲間を集めて一緒に頑張りますか!) 「いいよ。俺は聖タチバナに行くよ。」 「ホントに?ありがとう!」 橘は俺の手を握ってそう言った。 「そうと決まったら他にも相談があるから、私の行き付けのお店に行かない?」 (…相談?) 「あぁ、別にいいよ。」 「じゃあ、早速行きましょう!」 そうして俺と橘はバッティングセンターを出た。
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