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~10年前~
『リュウくん…』
『なんだい? ユイちゃん?』
『わたし…引っ越すことになったの…』
『え?』
『もうリュウくんに逢えなくなるよ…』
『ユイちゃんはどこに引っ越すの?』
『遠いところ…』
『嫌だよ… 逢えないなんて…』
『信じてればきっと逢えるよ きっと逢おう。
そして…』
「ユイ~」
『ごめん、ママが呼んでる。もう行くね。』
『僕 待ってるよ。信じてる。』
その子は笑顔で僕に手を振りながら 離れていった。僕も必死で手を振り替えした。
2人が離れてから10年の月日が流れた。しかし、この時の俺は奇跡なんて信じていなかった。
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